Barbotine de VILLEROY & BOCH
このところ、「うぁ、、綺麗!!」と思って購入したお皿をしらべてみると、
VILLEROY & BOCH(ビレロイ・ボッホ)社で製作されたものであった、ということが多いのです。

Barbotine(バルボティーヌ)は、
以前の重複になりますが、大まかに1900年前後、大体は1870~1930年代に、主にフランスとイギリス、ドイツ等の製陶所で作られた凸凹の錫釉陶器のことを総称しています。
起源はさかのぼって16世紀末の田園風土器となりますが、それについてはこちらのブログでベルナール・パリッシー(Bernard Palissy, 1510年頃 -1590年)の「田園風土器」について触れています。


VILLEROY & BOCH社は、現在のドイツとべルギー、フランスに国境を接するルクセンブルクの辺りにあったロレーヌ公国で陶製テーブルウェアの製造 を開始しています。

Barbotineは、フランスでも南仏で作られていたと思われがちですが、フランスの北部を中心としたフランス全土の製陶所で造られていました。
特に、ベルギーとの国境地帯のリール地方や、首都パリの周辺のショワジールロアやモントロー、ルネビルといった良質なFaience(ファイアンス=錫釉陶器)を製作した村々で製作されたものが有名です。
加えてイギリスでも、19世紀の初めからウェツジウッドでMajolica(マジョリカ=錫釉陶器)と称されて製作されていました。

VILLEROY & BOCHのあったロレーヌ公国はフランス領になった時期もあり、
ホームページにも自社を「ドイツの技術とフランスの感性が癒合したホームウェアブランド」とうたっています。



長くなりましたが、そう、その美しい皿がこちら、
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直径は20センチ弱。
美しさについてはもう語る必要が無いように思います。
とても時代を感じるお皿で、使い込まれた表面の摩耗や虫食いのような釉薬の剥がれが見られます。

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小さなあたりや欠けもありますので、実際に手にとって見ていただかないことには販売できない品物ですね、


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VILLEROY & BOCHというのはこのお皿の菊花のようなStampからは判らなかったのですが、こちらのHP(※クリックしてリンクをご参照下さい。)に1882年頃に製作されたVILLEROY & BOCHの同様の皿が掲載されており、時代が違えども、たぶんVILLEROY & BOCHで製作されたであろうと判明しました。リンク先のお皿は、専門書でも掲載されているVILLEROY & BOCHの刻印が押されています。
時代は私の手元にあるお皿の方がかなり古そうです。

こちらのお皿は2枚ございます。
3/1~12日までのPRINTEMPS銀座「アンティークバザール」に持っていきます。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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by leangedelamaison | 2013-02-26 14:28 | Barbotine | Comments(0)
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